なんか、最近お勉強シリーズっぽくなっていますが --;
興味のない人には面白くもなんともないのでしょうが ^^;
トワイライト連邦共和国を名乗っている以上、基本的に鉄道関係の話題にしないと…というポリシーみたいなものも一応ありますし(笑)
と、愚痴ってみても仕方がないですし、ネタもありませんので今日は昨日に引き続き鉄道の閉塞の話でもしてみようかと思います。特に注釈のない限りはJRの話です。
信号機の話で少し触れましたが、閉塞というのは列車の追突や正面衝突を防止するための考え方です。線路を一定区間に区切り、区切った区間には1列車しか存在してはならないという考え方です。この区切った区間のことを「閉塞区間」とか「防護区間」とか呼んでいます。ここでは閉塞区間と呼びます。
一番簡単なのが、駅間を1つの閉塞とすることです。前の駅を先行列車が出発したら自分の列車が出発するという考え方です。
しかし、これでは列車の運転可能本数が極端に少なくなってしまいます。単線や列車本数が1日数本という場合はこれでもいいのでしょうが、都市部はそうはいきません。そこで、線路上に閉塞区間を設け、そこに「閉塞信号機」を設置します。そうすると、駅間であっても複数の列車が走ることができるので運転本数が増えるという仕組みです。
運転本数が多い場合は閉塞区間を多く設けます。例えば大阪環状線では駅間に3閉塞区間ほど設けられています。(もちろん駅間の距離によっても異なります)
閉塞区間に列車がいるかどうかの検知はさまざまな方法が存在しますが、もっとも普及している自働閉塞はレールに電流を流しておき、列車が通るとレールを短絡(ショート)するので電流が流れます。電流が流れることにより在線(列車が存在すること)を検知します。
これ以上詳しくはお話しませんが、単純かつ確実な保安装置の一つですのでいたずらしないように…。
さて、信号機故障等の理由により無閉塞状態になってしまう場合はどうするのでしょうか?
答えは「信号機を修理する」です。(笑)
時間がかかる場合はこんな方法があります。
「タブレット」という言葉をご存知でしょうか?正式には「通票」と言いますが、この通票を持った列車のみが駅を出発できるという原始的ですが確実な仕組みです。
通票は駅間に1つしか存在しません。A駅にA-B間の通票がある場合は、A駅に到着した列車に通票を渡せばB駅に向けて出発することができます。B駅に到着した列車はA駅からの列車が到着しないとA-B間の通票を手に入れることができませんからB駅を出発できません。このような方式をタブレット方式とか通票方式とか呼びます。基本的に単線の閉塞方式です。
話は戻りますが、元々通票方式を採用していない区間で障害が発生した場合は、そもそも通票は用意していませんので、何かを通票の代わりにすれば即席の通票閉塞方式で運転できます。このように、何かで代用するので「代用閉塞方式」と呼ばれます。
何を通票として代用するのか?
「人」です。(笑) 指導方式と呼んでいます 。
特定のただ1人を「指導者」として列車に添乗させ、指導者が乗り込んでいる列車のみが駅を出発できるというやり方です。
この他にも多くの方法があるのですが、複雑ですし私もそこまで詳しくはないのでこの辺にしますが、信号機一つとってみても様々な工夫と先人の努力があって安全な運行が担保されているんですね。
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