アマチュア無線業務日誌
ブログ本文記事はこの下からです。
HRDLOGにアップロード済み最新30局分のログです。
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高速道路で「この先長い下り坂5%」という標識や看板が出ているのをご存知でしょうか?この%はよくご存知の百分率です。5%の下り勾配というのは100メートル進むと5メートル下がるという意味です。5%の勾配は車でも急坂であることが容易にわかると思います。
鉄道の場合は、線路と車輪の摩擦が車よりもはるかに小さいこともあって、勾配は不得意です。鉄道で5%の勾配なんてもってのほかで間違いなく後退してしまいます。(このことを退行といいます。)
鉄道ではパーミルという単位を使います。記号は‰で、日本語では千分率と言います。
10‰(1%)でも鉄道には難所でこれを超えるとトンネルを掘るか、スイッチバックにするか、ループ線にするか、迂回するか、何か対策を考えなくてはなりません。
何も対策をしない場合、鉄道法では33.3‰を限界と定めています。この限界は、蒸気機関車が何とか登れる限界だったそうです。
かつての信越本線横川-軽井沢間は66.7‰で、どんな列車でも電車でも必ず補助の電気機関車を連結して、退行しないように線路にブレーキのようなものを押し付けて運転(粘着運転と言います。)しなければ登れないし、危なくて下れない勾配でした。
鳩原ループは上り線のみがループ線になっていて下り線はスルーです。トワイライトの上り列車だけで案内があるのはこのためです。
下り線のスルーに比べて上り線はループの分、約3キロ距離が長いのです。
具体的に地図で説明します。 拡大してご覧ください。
拡大地図を表示
赤い線が北陸本線上り線つまり8002列車の経路です。
青い線が北陸本線下り線つまり8001列車の経路です。
敦賀駅の左下にある雫のような赤丸が東洋紡の煙突です。
敦賀駅を出るとすぐ、右側が敦賀の町並みで目印は赤と白の煙突と案内されますね。あの煙突は東洋紡の煙突です。その後、左にカーブして小浜線が右に分かれます。(緑色のピン)
北陸本線上り線はその後、右にカーブし始めます。下り線はすぐ脇ですがかなり下を走っています。 (黄色のピン)
そのうち下り線と離れたかと思うと、下り線をオーバークロスします。(水色のピン)
すぐにトンネルに入ります。この段階では列車の先頭は米原のほうを向いていますので、煙突はまだ右手です。
トンネルを出ると、列車の先頭は敦賀駅のほうを向いています。ということは煙突は左手に見えます。 (紫色のピン)
また、トンネルに入ります。この間ずっと時計回りにカーブしています。
トンネルを出たら、列車の先頭はまた元のとおり米原のほうを向いています。先ほど敦賀から登ってきた線路は下に見えます。 (青色のピン)
これで1周したことになり、そのまま列車は新疋田駅構内へと進入します。
下り線は、新疋田駅を出ますとそのまま敦賀駅へ向ってまっすぐ勾配を下っていきます。上り線のループをかすめるる形になります。
YouTubeに敦賀→新疋田 新快速電車からの画像がありましたので合わせて御覧になってみてください。
上り線が下り線をオーバークロスする位置は推理小説のトリックにも使われています。
また、トワイライトの車掌が「全国のループ線の中でもここが一番わかりやすいそうです」という意味は、ループ線に入る時にトンネルの中ではなく地上でオーバークロスするということと、ループの途中でトンネルが切れるので景色が変わったのが直に見ることができるということなのです。
「またの機会にお出かけください!」
くらりさん、こんにちは。
自分で言うのもなんですが結構、力作でした。このコンテンツ!
何はともあれ、ご理解いただけまして何よりでした。
鳩原ループ内は現在立ち入り禁止になっていますので、外からの撮影はできませんがサロンデュノールで車掌が説明しているときにビデオでパノラマ撮影するとよくわかると思います。