梅雨になったのに全く雨が降りません。
北九州では工業用貯水池は新日鉄が私有貯水池を持っていて、北九州市水道局も水がめとなるダムや河川の水利権を多く持っているので、それほど給水制限に悩まされることはありませんが、京築(北九州市より南側)や福岡市は大変だと思います。
北九州市分の水をカットして京築に優先配水しているようですが、それくらいではだめなようです。一部ではすでに減圧給水を行っているようです。
東京は例年の2倍以上の雨が降っているようですが、西日本は例年の3割から4割くらいしか降っていません。梅雨は嫌ですが、給水制限は困りますので多少は降ってもらわないと…。
話変わって報道によりますと、北九州市若松区の20年以上前に使用を終え、放置された産業廃棄物最終処分場跡地が手つかずのために、雨水がたまって沼や池となり、葦の群生が現れ、絶滅危惧種3種を含む543種の動植物が確認されたそうです。
北九州市はこの処分場跡に土を入れて産業用地として売却し、一部を緑地として整備する予定だったそうですが、急きょ計画を撤回して全面保全して生物観察遊歩道などを整備することにしたそうです。
最終処分場跡に手を入れ整備して生物が住むようになった例はいくらでもあるそうですが、手つかずの放置された最終処分場跡に自然に生物が生息した例はないそうです。しかも絶滅危惧種となれば、マンション建設で遺跡が出てきたようなものですから、これはもう工業団地にするわけにはいかないですね。
北九州市も売却予定代金が入らなくて大変ですが、産業廃棄物から有毒なものが流れ出ていない証拠として環境モデル都市としては良かったのではないでしょうかね?
確認された絶滅危惧種(Wikipediaより写真転載)

ベッコウトンボ(絶滅危惧種?類)

メダカ(絶滅危惧種?類)

コアジサシ(絶滅危惧種?類)
特にベッコウトンボは「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(種の保存法)で国内希少野生動植物種に、コアジサシは国際希少野生動植物種に指定されているので捕獲することはできません。
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