最近オフ会で航空機に乗ることが多く、LCCも3社就航して気が付けば選択肢が山のようにあるのでびっくりすることも…。
そこで、すべての会社に乗ったわけではないですが、イメージや聞いた話も含めて分類・整理してみたいと思います。すべて私的な感覚での区分ですので、実情に合っていなくても責任は負いませんのであしからず。
題して、tje的航空会社の区分定義
まずは超一流から三流までの定義をしてみましょう。
超一流 既存の航空会社とその直系の仲間たち
運賃は最も高い部類だが、航空空会社としてのステータスとサービスを重要視。運賃が高い分、イレギュラー時の補償も至れり尽くせり。良くも悪くも航空会社のイメージをリード、維持させてきた存在。国際的なアライアンスメンバーであることが必修といえ、国内線においても2クラスサービス実施が標準になりつつある。俗にいうマイレージ修業はこの区分の会社に乗らないと意味がない。
一流 LCCではなけれどLCC並みの運賃とサービスを兼ね備えた会社
LCCのように何でもかんでもオプションで料金を取ろうとはしないが、徹底的にコストを削減してLCC並みの運賃を提供する。最低限の受託手荷物は運賃に含まれていて区分がわかりやすい明朗運賃。表示された運賃以外に手数料等を払う必要は機内でのドリンク代以外ほとんどない。ただし欠航や遅延時には基本的に補償されないし融通が利かないが、費用対効果のバランスは最も良い。
二流 新興航空会社だが運賃はさほど安くない中規模会社
新興会社であるが運賃はさほど安くなく、サービスを含めてむしろ超一流会社に近い。航空会社の成り立ちや資本関係から地域系新興航空会社が多い。航路ネットワークと会社の規模から思い切ったコスト削減はできず、中途半端な状態。もともと超一流会社の不採算路線を譲渡されたケースも多く自社だけで座席を全てさばききれないため超一流会社に座席を卸してコードシェアの形態をとることが多い。コストパフォーマンスはあまり良くないが一流会社やLCCよりあらゆる対応は柔軟。
三流 いわゆるLCC
通称ではなく、自称LCC。運賃表示は「何円~」との表示で見た目はとてつもなく安いが、その運賃で乗れることはめったにない。仮に最安の運賃が確保できても、たいていタケノコの皮剥ぎ方式でオプション料金をどんどん取られ、最終的に超一流会社とさほど変わらなくなることも多い。予約の段階から余計な料金がかかる可能性が高いので注意。海外では当然でも日本国内では理解不能なオプション料金もあるので不満が多ければ今後は改善される可能性もある。日本の航空会社にはLCCのノウハウがないため海外のLCCとの合弁という傾向が強く、WEBページが海外のものをそのまま翻訳しているので著しく不親切でわかりにくい会社も。メリットとデメリットを確実に理解してサービスも補償も何も求めず基本的にセルフサービスと割り切れば相当安く乗れるが、リスクも相当高い。有料の機内食は重要な収益源であるためにレベルはある程度高いらしい。
この分類に当てはめると主要な日本の航空会社は次のようになります。
超一流
日本航空(JL) 言わずと知れた日本を代表するフラッグキャリア。半官半民が災いして旧日航の末期は悲惨なものだったが、路線や会社の整理で徐々に回復。全日空を追撃する立場に。
全日本空輸(NH) 打倒日本航空を掲げて純民間資本から超一流になった会社。スターアライアンスに加盟したことは大正解。世界的に評価が高いが海外ではなぜか運賃が安い部類の航空会社に入る。2レターコードのNHは前身の日本ヘリコプター(ニッペリ)から。
一流
スカイマーク(BC) 後発キャリアながら唯一どことも手を組まない独立系のキャリアとして君臨し、一通りのサービスが含まれ比較的安い運賃で乗れる唯一の航空会社。旅客には上から目線だが、挨拶まで省いたコスト削減分を徹底的に運賃で還元。日本の航空業界でいろいろ物議を醸すのはたいていこの会社。CAの制服はおおよそ地上作業員並みで「スチュワーデス」の華やかさは微塵もないが会社曰く「保安要員」なので仕方がない。機材が738になって居住性が格段に良くなった。
二流
北海道国際航空(HD) 頑張っているが規模は縮小気味。デザインも運賃も今一つインパクトに欠けるし、お得感もない。大地と共に試されている航空会社かもしれない。ちなみに会社名とは関係なく国際線はない。ブランドはAIR DO。機材は735,763。
スターフライヤー(7G) 北九州拠点の頑固な会社。もうすべてが黒1色の珍しいカラーコーディネートだが世界的に見ても民間機では珍しくなぜか評価は高い。北九州の気質かJASの残党だからかどうかは不明だが、とにかく頑固というか硬派。エアバス社の航空機を使うLCC以外の後発キャリアはここだけ。後発キャリアで定期国際線に一番乗りした勢いは評価。最近は福岡乗り入れで存在感をアピール。機材は322。
スカイネットアジア航空(LQ) 宮崎拠点で名前は壮大だが国際線はない。パンナムを意識してかパンアジア航空という名称で会社を設立。現在はかなり軟派になってソラシドエアというブランド名で起死回生を図る。超一流会社からの移管路線が多く採算面でちょっと綱渡り気味。機材は734,738。
フジドリームエアラインズ(JH) 静岡拠点の地域系航空会社だったはずだが、名古屋飛行場・松本空港にも発着し中部地方の航空会社に。最近は名古屋飛行場中心になりつつあるが、路線の設定廃止が頻繁で混乱気味。全機塗色が違うのが特徴でカラーは公募。機材はブラジルのエンブラエルE170,E175。
三流
ピーチアビエーション(MM) 関西拠点の全日空系。なぜかお得感が薄いLCC。全てにおいてコストダウンかと思えば意外にCAの制服は明るく特徴があり好評だとか。関西では受託荷物はターミナル外道路上でトラックから直接返還される。2レターコードがピーチ(もも)だからMMなのかどうかは不明。機材は322。
ジェットスタージャパン(GK) 日本航空・カンタス航空系のLCC。拠点は成田。最終便まで遅延が回復せず成田の門限に間に合わないことが明らかになり運航初日にフライトキャンセルを出してしまったことで話題をさらった。WEBページのわかりにくさは天下一品。機材は322。
エアアジアジャパン(JW) 全日空系、マレーシアのエアアジアとの合弁LCC。拠点は成田。一番最後に運航を開始した最後発キャリア。海外ではよくあるプロモーション運賃をよく出すので注目度は高い。機材は322。
こんな感じですかね。まぁ一流だからいいとか三流だから悪いという意味ではなく、利便性と運賃の兼ね合いから区分しただけですのでお間違いの無いように。
でもLCCはとんでもなく安い運賃が取れれば、遊びがてら乗ってみてもいいですね。ちょっとその辺まで電車で行く感覚で飛行機で遊びに行ける時代です。
実際にはこのうちの一部にしか乗ってませんが、利用すればまた見直すかもしれません。(笑)