
8010列車 カシオペア
そしてお待ちかねの北斗星。
この日のお宿となる予定でしたが、本当に列車ホテルと化してしまいました。

2列車 北斗星
最後に石油輸送の貨物列車。中身は空ですが宇都宮タ発、浜川崎行です。
また、所定は高崎機関区のEF64牽引なのですが、なぜか新鶴見機関区のEF210が…。

5582列車
上野に戻ってお昼ご飯。北の河童さんとは別れて一路、北総線の印西牧の原へ。印西に行くのは時間がありますから構わないのですが、なにせ北総線の運賃が高すぎます。日暮里から印西牧の原まで1000円もします。JRで1000円あればどこまで行けるのかなぁ…。
なのに印西まで来たのはサミーさんにお会いするためですが、ここの大きなショッピングモールで探していた日本酒が手に入り私的には大喜び。来た甲斐があったなぁ。サミーさんにはお土産までいただいて、上野駅に取って返します。
上野駅では駅ナカのおにぎり屋さんで大量のおにぎりを買う予定だったのですが、3階に上がってみると跡形もなく消えていました。改装工事中とのこと。ケチの付きはじめはここからなのかなぁ?
仕方がないので駅弁を買って13番線で荷物整理をしながら待っていると、旅立ちの鐘さんが突然現れました。なんでもご実家にお帰りになる途中(と言うよりもわざわざ上野駅に寄っていただいた)でお見送りにお越しいただいたそうで、またまたお土産までいただいて、発車時刻までソロ室内で歓談しました。

回1列車推進で入線

今夜のおやつ(旅立ちの鐘さん贈)
定刻に発車した北斗星車内では検札が行われています。
車掌さんに「今日は定時で行きますかねぇ?」
曰く「今のところは…でも、私も覚悟していますよ。東北は今日はすごいですからねぇ。」
ほうほう、すごいんですかぁ。では遅れてくれて構わないんですけどね~。などと呑気にお酒でもあけます。
実は、この日本酒。大好きな灘の剣菱なのですが、180ml(一合)瓶なのです。決して高いものではないのですが、これはなかなか売っていないのです。瓶のデザインもいいのですが、キャップがすごいんです。ねじ込み式のスクリューキャップではなく、一升瓶と同じ栓なのです。こんなに小さい瓶なのに…。

特選黒松剣菱180nl 16.5度
気をよくして1本あけました。なぜ2本買ったのかと言うと帰りに1本を飲むためです。
結局持って帰りましたけど。><
ぐい飲みは100均で買いました。^^;
ここからはちょっとドキュメンタリータッチになりますことをお許し下さい。
仙台到着10分前。仙台輸送指令が運転士を呼んでいます。
仙台に着いたら乗り継ぎの運転士(交代運転士)に指令を呼ぶように言っています。
ちなみに仙台にはほぼ定刻の到着です。
こういうケースはだいたい抑止か速度規制かそんなところです。
異常があるとすれば一ノ関-盛岡間、もしくはIGRいわて銀河鉄道あたりです。
仙台で運転通告と言うのは早すぎて妙なのですが、8009列車が先行していますので仮にカシオペアが盛岡で抑止ならば一ノ関あたりまでは行けるはずです。 外を見ても雪が降っている様子はなく、風はあっても暴風というわけでもありません。速度規制か?
さて、仙台到着。ドアが開き仙台からの乗客が乗ってきます。この人たち、仙台駅で一晩過ごして一ノ関まで乗っただけになるという悲劇を味わうことになります。
ドアは閉まりましたが、出発信号機が停止現示のままです。やっぱり抑止なのか?
23:30の出発時刻はすでに5分以上過ぎています。
運転士が指令を呼びます。次の瞬間信じられない通告が…。
「1列車の出発時期は04:45…」
えっ?04:45出発って5時間15分遅れが仙台で確定するの?
うわ~。これはまずい。こんな所で朝を迎えたら打ち切りの可能性が高く東北本線上という「地の利」があるので新幹線で便宜輸送してそのまま白鳥、北斗と乗り継がせるのが容易な場所でもあります。
この列車の乗客は202名。30名が函館までで他は、若干名が途中駅でほとんどが札幌下車のようです。 どうするんだ?JR東日本。200名の乗客を北海道まで無事に送り込めるのか?突然のことなので200名分の指定券を当日に簡単に確保・発券できるとは思いません。
04:30頃、指令から再度04:45出発の確認がなされる。
とりあえず仙台打ち切りはなさそうです。次の運転停車は一ノ関ですが…。
この時点でJR北海道のサイトには1列車は函館打ち切りの発表があり、とりあえず函館までの遅延スジをソロ部屋で引き始めます。だいたい12時前に函館着か?そうすると折り返し2列車は函館特発、定刻の出発ということになるな。残余の周遊きっぷの払い戻しをどう交渉するか…。
先行のカシオペアは盛岡打ちきりらしいので一ノ関までは問題なく行けるようです。
その一ノ関駅に着いたとたんに一ノ関駅長から「しばらく抑止」の通告。 運転時期の通告はありません。嫌な予感。
06:20頃、おはよう放送開始。その放送でいきなり「除雪したが倒木で通行不能なのではやて95号に便宜乗車、その後はスーパー白鳥95号、スーパー北斗9号へと乗り継いで札幌に行くように」案内される。 このルートで行くと札幌到着は15:44になります。
間もなくドアを開けるので駅員の誘導で新幹線ホームに行ってほしい旨の案内がある。
しかし、寒いのでドアを開けるのは06:40頃になるという。車掌の案内では他の選択肢を案内しないので乗客はそれに従うことになるんでしょう。
私はこの瞬間に「や~めた。2列車が運転するならまだしも、物理的に無理でどうせ2列車もウヤだから札幌に行っても仕方がない。旅行中止だ、帰ろうっと。どうやって帰ろうかなぁ…。」と決断している間に一ノ関駅でドアが開きました。
ホームに立っている案内の係員に「旅行中止したいんですけど」と切り出してみる。
これ以降の交渉内容はあまり詳しく書けません。詳しく書いて同じようなことが起こった時に、規則を理解せずに言葉だけを真似して無理難題を駅員に言われても困るからです。
寒いので待合室で待つように言われ改札の外に出してくれましたが、およそ10分ほどで無賃送還の承認が下りて、一ノ関という場所が場所だけに東京までの送還はJR東日本の好意で東北新幹線に便宜乗車させていただくことになりました。ありがたいことです。
ただし自由席に限るという条件でしたので、はやてではない列車を選択しなければなりません。そうするとあまり時間がありません。早朝なので07:06発の4208Bやまびこ208号しかないのです。改札の年輩社員が乗車券類すべてに「事故返一ノ関駅」の証明印を押してくれました。

「事故返」の証明がされた乗車券類
ここで、えびの2号さんの質問へのお答えですが、実は盛岡支社旅客指令とは電話がつながらなかったのです。列車指令とも連絡がつかなかったようです。おそらくカシオペアと北斗星の乗客の便宜輸送手配で手いっぱいだったのでしょう。無賃送還を請求したのはおそらく私だけですから、感触としては一ノ関駅長承認というのが正解のようです。
時間がないので業務連絡書は省略。北斗星の乗車券類でそのまま東京まで送還できるように手配してくれました。時間が迫っているので若い改札社員が新幹線改札口まで案内してくれて助役に事情を話して、証明力を高めるために乗車券類に社員のシャチハタを押してくれました。
上り新幹線ホームに上がると向かいの下りホームには北斗星の乗客が列を作って待っているのが見えました。ちょっとしんどいけど、北海道までよい旅を~。

はやて95号を待つ北斗星の乗客
その後、仙台で124BMaxやまびこ124号に乗り換えたのですが、この列車が福島で124Mつばさ124号を連結した後は大宮にしか止まらないスーパーMax?だったのです。要するに上野通過です。
あっという間の東京駅。昨日の一晩はなんだったんだ?
東京駅では新幹線改札も事情を話すとフリーパスで乗り継ぎ出札窓口を案内されました。
システムに払い戻しのデータを入力するのに手間取りましたが、周遊きっぷの往復アプローチ券、ゾーン券、往復の北斗星の特急券・寝台券もすべてが払い戻されました。5489で購入したC制特急券も現金で払い戻されました。寝台は午前6時まで使用しましたが、運転打ち切り、旅行中止ですので使用できなかったものとみなしてくれたのでしょう。とにかく全額払い戻しです。改札内でしたので出場券の発行を受けて家に戻りました。

払い戻し額と出場券
今回の旅は初めての運転打ち切りという目にあいましたが、慌てず騒がず冷静に対処できたので無事送還されたのだと思います。また、JR東日本も非常に好意的に迅速に送還処理をしてくれましたので正直トラブルもなく助かりました。
しかし、今回のように太平洋側も日本海側も大雪や強風の場合、北上線に迂回することができないのでどうしようもなくなります。私のように札幌に行くのが真の目的ではない人はいいのですが、本来は目的地に輸送されるのが当たり前ですので、新幹線や特急列車を乗り継がなければならないというのはやはりきついですね。 おそらくあのまま札幌に行っていても特急券くらいしか払い戻してくれなかったでしょう。新幹線乗車は「便宜輸送」と案内して払い戻しの案内はありませんでしたからね。
今年は厄年なのでいきなり元旦から厄に見舞われたかなぁ?
仙台で抑止を食らったのは大晦日の23:30だからなぁ…。 怖いなぁ。
いや、タダで北斗星に泊まってタダで新幹線に乗れたので今年はのっけから縁起がいいと思うべし!ありがたや、ありがたや。