今日は特にどこにも行かずに部屋の片づけなどをしていました。
いろいろ行ってみたいところはあるのですが、電車で行ける所ばかりではないので、車の整備・車検が終わるのを待っているところです。
ちょっと、ここで車について書いてみましょう。
私が所有する車は1993年式で94年モデルのメルセデスベンツE400です。
型式はE-124034、いわゆるW124と呼ばれるモデルです。
ミディアムクラスと呼ばれていた300Eを中心とするメルセデスですが、Eクラスという名称で呼ばれた最初のモデルでもあります。
このクラスにはモンスターマシンの500E/E500がありますが、これはメルセデスとポルシェとの共同開発のモデルで本当にモンスターマシンです。
E400は純粋にメルセデスが開発したモデルですが、そのコンセプトはE500とは全く異なっていたようです。
当時、北米市場でトヨタのレクサスLS400(日本で言うセルシオ)が飛ぶように売れ、メルセデスには対抗する車種がありませんでした。
500Eはスポーツモデルで、300Eはパワー不足というジレンマです。
そこで、E500をスケールダウンするのではなく、300Eをパワフルにする方法で400Eが誕生しました。しかし、エンジンは500Eの流れをくむV8 4200CC、足回りやブレーキ等は500Eやクーペモデルの強化されたものを流用しつつ専用パーツも開発してレクサスを追撃したモデルです。
日本向けの正規輸入モデルは左ハンドルしか設定がありません。
初期モデルは275馬力でしたがその後、285ps/5,700rpmに強化、最大トルクも42.0kgm/3,900rpmと当時としてはパワフルです。
その反面、当時の新車価格は半端ではなく、車両価格だけでも950万円、私が所有している車は本革シート・スライディングルーフが付いていますから新車価格1,000万円という化け物価格だったようです。
もちろん、私は中古車で購入していますのでこんなに払ってはいませんが、1,000円する車をわずか10年ちょっとでサラリーマンに手が届く価格で乗れるのは幸せなことだと思っています。
このころのメルセデスは妥協は一切なく、パーツの品質も非常に高いのが特徴です。メルセデスに限らずいわゆる高級車にはウッドパーツを多用しますが、メルセデスは「ウッド調」ではなく本物の「ウッド」です。しかも、事故時に割れて搭乗員をけがさせないように、裏側に金属の板を張り合わせるという徹底ぶりです。エアコン吹き出し口のフィンもすべて金属です。
以前、高速道路で事故ったW124の300Eの写真を見ましたが、ボンネットとトランクルームは最初からなかったかのようにぺしゃんこでしたが、車内は完全な形で残っていて普通にドアまで開いていました。おそらく搭乗員は軽症で済んだことでしょう。
ドアと言えば、このころのメルセデスは車速感応式のオートロック機構はありません。取扱説明書にはむしろ、走行中にドアをロックするなと書かれています。おまけに「走行中にドアが開くことは絶対にない」と言いきっています。
要するに、走行中にドアをロックして事故ったら外部から乗員を助けるられないという思想からなんだそうです。ただ単に高級で速いということだけではなく徹底した乗員の安全にコストをかけるという思想はこのころのメルセデスまではごく普通のことだったようです。
ちょっと自慢話っぽくなってしまいましたが、時間はあるので^^;
長文になってしまいました。