アマチュア無線業務日誌
ブログ本文記事はこの下からです。
HRDLOGにアップロード済み最新30局分のログです。
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シリーズ・惜別の夜行列車?銀河
3回にわたる、シリーズ・惜別の夜行列車。今日は最終回「寝台急行 銀河」です。
「銀河」は急行列車としては初の愛称がつくという栄誉を得た非常に歴史の長い列車です。誕生は昭和24年。旧型客車の時代からある伝統列車です。
車両も、近代客車では20系、14系、24系25形と全種類の寝台客車が使用されました。
急行列車としては勿論、初の20系使用列車でブルートレインに堂々の急行列車が仲間入りした瞬間でした。
最盛期は7往復にもなり、東海道本線を駆け抜けてきました。
しかし、東海道新幹線の開業で存在意義が次第に薄れ1往復を残すのみとなりました。新幹線にのぞみ号が誕生してもなお、最終ののぞみ号より遅く出発し始発ののぞみ号より早く到着するという夜行寝台列車のメリットをフル活用できるダイヤ設定でした。急行列車にもかかわらず、高額な寝台料金が災いし、夜行高速バスに有効な対抗策も打てず、設備面で投資する余裕すらなく、中途半端な列車になってしまいました。
ブルトレが廃止されても「銀河」だけは大丈夫だろうという下馬評も根底から覆され、早々と廃止が決定してしまいました。この「銀河」の廃止はレールファンの間でも寝耳に水だったようです。ビジネス列車としても利用価値もあり、いざという時の移動手段として温存されるだろうと考えている人がほとんどだったようです。
「ドリーム&新幹線」等の割引切符はあるのに、銀河に設定された割引切符は皆無に等しく高速バスに比較して高額な寝台料金の設定だけが廃止に向けて独り歩きした格好になります。
そしてついに2008年3月14日、本日発車分を最後に約60年の歴史に幕をおろします。
なお、3月14日発の下りは9101列車に、上りは9102列車にそれぞれ列車番号が変更されます。
また、9102列車は川崎以遠の時刻が変更されます。各ブルトレの通過時刻等はコメントにてお問い合わせください。
ここまで、3回にわたり廃止される寝台列車の歴史を簡単に紐解いてみましたが、共通するキーワードは「新幹線」であることは言うまでもありません。
新幹線は日本が世界に誇る高速大量輸送機関であることは間違いありません。「Shinkansen」はそのまま外国でも通用しますし、「SuperExpress」と言えば新幹線のことを指します。モータリゼーションと航空機による大量輸送の時代を迎える中で誕生した新幹線はフランスのTGV開発にかなりの影響を与えたと聞きます。
新幹線が悪いのではなく、並行在来線も活用の仕方によっては、新幹線と別物と考えればもっと活性化させることができるのではないかということです。
新幹線の並行在来線は即刻廃止して第三セクターに移管するというのが最近の主流になりつつありますが、JR各社は「乗らないから廃止・転換」ではなく、「乗るような工夫」をする努力をしていただきたいです。もちろん、JR各社にその責任を押し付けるのではなく、国や地域、ちょっと方向は違うかもしれませんがレールファンだって何かの力になれるかもしれません。
残る寝台列車についても「はやぶさ」「富士」が来年早々にも廃止予定とアナウンスされています。「北陸」も北陸新幹線金沢開業で、「あけぼの」も東北新幹線新青森開業で役目を終えるかもしれません。
これまで見てきた「あかつき」「なは」「銀河」を含め、「北斗星」の1往復、「日本海」の1往復は本日発車する列車をもって廃止となります。
3回にわたりご覧いただきましてありがとうございました。
「シリーズ・惜別の夜行列車」全3回を終わります。ありがとうございました。
寝台列車って本当に必要ないのでしょうか?