アマチュア無線業務日誌
ブログ本文記事はこの下からです。
HRDLOGにアップロード済み最新30局分のログです。
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シリーズ・惜別の夜行列車?なは
3回にわたる、「シリーズ・惜別の夜行列車」。今日は第2回「寝台特急 なは」です。
「なは」は歴史は浅いのですが、結局「あかつき」とともに最後まで残った関西対九州の夜行列車です。
愛称の「なは」は公募により沖縄県の本土復帰を願って那覇市から命名されました。もともとは山陽本線の昼行気動車特急列車の愛称でした。
山陽新幹線博多開業とともに昼行特急列車が全廃され、「あかつき」の西鹿児島発着を引き継ぐ形で昭和50年に583系電車で登場しました。
その後、昭和59年に従来の「なは」としてのスジは廃止されますが、残る鹿児島本線系統の「明星」を列車廃止して「明星」のスジを「なは」として存続させました。列車としては廃止されなかったのです。
東京対九州のブルトレも併結運転を余議される中、最後まで単独運転をしていましたが、九州新幹線の新八代-鹿児島中央開業により行き先を熊本発着に短縮の上変更、短編成化の波は避けられず「彗星」の廃止とともに「あかつき」と併結運転を行うことになりました。
また、目まぐるしく変化する時代の波にもまれながらも、気動車・電車・客車を使用した唯一の列車となりました。ここまで大切にされた列車愛称は他に例がなく日本で初めてのブルトレ「あさかぜ」や名門列車「さくら」があっさり廃止されたのに比べると破格の扱いなようです。背景には「なは」という愛称が沖縄県で公募により決定されたということも関係したようです。「明星」を廃止してまで「なは」を残したという歴史を見ても、非常に大切にされ続けた愛称であったことがうかがわれます。
しかしながら、運転区間が熊本発着になり地理的に沖縄県との関係が薄くなってしまい、これとは直接の関係はないのでしょうが、結局廃止されてしまうという皮肉な結果となりました。
「あかつき」「はな」ともに、夜行高速バスとの対抗策を打ち出したのですが、「高速バスの安さ」と「快適だが高い寝台料金」が天秤にかけられ、有効打とはなりませんでした。指定席レガートシートにしても同様で、同じ座席なら安い高速バスに流れこれも決定打とはならなかったようです。
もう一つの理由に割引切符の乏しさがあります。国鉄時代から北九州・福岡市内を除く九州各都市から大阪・京都市内にはB寝台も利用できる割引切符が設定されています。しかし、せっかく個室を連結したにもかかわらず割引切符では利用できない等の足かせが災いし、新幹線に流れてしまったことも利用者低迷に拍車をかけました。ちなみにJR東日本の割引切符では北斗星や北陸・あけぼののB個室が利用できます。
前回の「あかつき」と同様、九州ブルトレは新幹線の開業と共に本来の長距離大量輸送という役割を終え、多客期波動輸送、趣味的、ノスタルジーといった意味での役割になってしまったようです。
トワイライトやカシオペアのような豪華路線に早く切り替えていれば…。と悔やんでみても手遅れです。
そして、2008年3月14日発車分限りで「あかつき」とともにその歴史にピリオドを打つことになりました。なお、3月14日発の下りは9031列車、上りは9032列車にそれぞれ列車番号が変更されます。また、下り9031列車の鹿児島本線千早操車場以遠の時刻が変更されます。各ブルトレの通過時刻等はコメントにてお問い合わせください。
明日は、最終回「寝台急行 銀河」を予定しています。