以前に、えびの2号さんが提唱された「トワイライトゴロンと」について検証してみたいと思います。
そもそも、ゴロンとシートはB寝台のリネン(浴衣・スリッパ・シーツ・毛布等)を省略することにより、寝台料金を不要として普通車指定席扱いでJR東日本が提供したのがはじまりです。
その後(時期の前後はわかりません)、JR北海道の急行はまなすがカーペット敷きの専用車両を導入、JR西日本とJR東海はサンライズエクスプレスでカーペット敷きのノビノビ座席を新造しそれぞれ提供しています。
このようなものが存在するのは寝台料金が高いという一点にありそうです。
寝台列車の個室化が進みその都度、実質値上げされる寝台料金(ソロを除く)ですが、基準になっている寝台料金がB寝台の6300円であるということが問題だと思います。
6300円あれば、十分に宿泊可能なホテルはありますし、そちらのほうが快適です。
そのような世間の事情を考慮せず、B寝台を走らせ続けたのが利用低下の要因とも言えそうです。鉄道ファンならともかく、そうでない人はわざわざ乗りませんね。ビジネスホテルでゆっくりして、翌朝の新幹線に乗ったほうがいいにきまってます。
そこで、ゴロンとシートの登場となるわけですが対応が遅すぎましたね。確かに、ゴロンとシートをはじめとする「普通車指定席」の利用率は高いようですが、列車全体の乗車率を上げるまでにはいかなかったようです。
そうなると利用率低下→廃止というお決まりのパターンに陥ります。
鉄道会社は、いったん廃止にしたものを復活させることは基本的にしない傾向にありますので、今となっては絶望的であるといえます。
言ってみれば、あかつきのレガートシートも寝台特急に座席車を連結したという点では、高速バス対抗としては一定の成果はあったようですが、列車の乗車率は低迷し続けました。矢継ぎ早にB寝台も指定席開放していれば変わったかもしれませんね。
もし、日本海や銀河、あかつき・なはのB寝台を3両だけでもゴロンとシートにすれば何とかなったのかもしれません。
さて、トワイライトにゴロンとシートは疲れさえ我慢できるならかなりお得な移動手段になるでしょうね。
トワイライトは豪華寝台特急であることに疑いの余地はありませんが、一方で対北海道の移動手段としての役割もあります。だからB寝台が連結されていると解釈しています。(団体ツアー対策もあるとは思いますが)
トワイライトにゴロンとシートを連結するなら、Bコンパートを含めて改造が必要でしょう。昼間に走る時間が長く、上段に指定された人が苦痛になるかもしれないからです。
改造費用がもったいないならば、開放A寝台をB寝台として利用すれば、上段の人も着座できます。そして現在のBコンパートをゴロンとシートにすればいいのではないでしょうか?
毎度のことですが、しょせんは妄想です…。